令和6年度 研究の基本方針


1 目    標


    各教科、特別な教科 道徳、特別活動等の実践的研究を推進し、自主性・創造性・社会性を重んじた中学校教育の活性化を図るとともに、自ら考え主体的に判断し行動できる資質や能力と互いに認め合い励まし合う豊かな心を身に付け、たくましく生きる生徒の育成を目指す。

2 主    題

    「生きる力」を育むことをねらいとして、各教科、特別の教科 道徳、特別活動等の特質を踏まえ、基礎的・基本的な知識及び技能の習得を重視した上で、思考力、判断力、表現力等の育成を図るとともに、個性を生かし主体的に課題を追究し、持続可能な社会の創り手となる生徒を育てる教育活動の在り方を研究する。

3 主題解明の方針
  主題の解明を図るために、研究主題と研究内容(P)、授業研究と研究発表(D)、学力調査等(S)のトライアングルの関係を重視し、「令和の日本型学校教育」の理念に則して研究を推進する。

(1)指導内容を小・中・高等学校一貫の立場から見通し、相互の関連を図りながら
  系統的・発展的な指導に努める.

(2)基礎的・基本的な知識及び技能が確実に身に付くよう、個に応じた指導の充実
  を図る指導計画、指導方法や指導体制の工夫・改善に努める。

(3)生徒の自主的・自発的な学習活動を促し、考えを深め合い、思考力、判断力、
  表現力等を養うとともに、学び方が身に付く指導計画、指導方法の改善に努める。

(4)指導計画や指導方法の改善に生かすため、学習の過程や成果を評価規準に基づ
  いて評価し、指導と評価の一体化に努める。

(5)研究の成果を振り返り、日常の教育実践に生かすことができる研究の継続と累
  積に努める。

4 研究の進め方

(1)学習指導要領のねらいや考え方等を踏まえて研究を推進するとともに、学習指
  導要領の中核をなす「生きる力」を育む教育を推進するために、研究組織、研究
  内容、研究方法の改善を図り、より充実した研究を推進する。

(2)各郡市中教研を母体とした研究体制のもとに、研究の継続を重視し、互いに緊
  密な連絡を取りながら実践的・組織的研究を推進する。

(3)上記の主題に基づき、次年度以降の研究の方向を見通しながら、年度ごとの成
  果と課題を踏まえて研究計画を立て、研究を推進する。

(4)
S-P表等を活用して県中教研学力調査や各校における諸調査の結果を分析
  
し、きめ細かな学習指導に生かすとともに、確かな学力が身に付くよう、研究を
  推進する。

(5)教育DXの推進に向け、ICTを主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授
  
業改善に生かすための研究を推進する。

基本方針の特徴


1 目標について

   「生きる力」を育むという学習指導要領のねらいに沿って、その「生きる力」が全て包括されているような目標とした。

< 「生きる力」の3つの構成要素 >
① いかに社会が変化しようとも、自分で課題を見付け、自ら学び自ら考え主体的に判断
 し、行動し、よりよく課題を解決する資質や能力(確かな学力)
② 自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな
 人間性(豊かな心)
③ たくましく生きるための健康や体力(健やかな体)

2 主題について

 学習指導要領には、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かし多様な人々との協働を促す教育の充実に努め、生徒に生きる力を育むことが記されている。
 また、次期教育振興基本計画について[答申](令和5年3月)には、多様な人々と協働しながら豊かな人生を切り開き、持続可能な社会の創り手の育成を目指すことが記されている。
 そこで、「生きる力」を育むことをねらいとし、個性を生かし主体的に課題を追究する力の育成だけでなく、「基礎的・基本的な知識及び技能の習得を重視した上で、思考力、判断力、表現力等の育成を図り、学びをこれからの人生や社会に生かし持続可能な社会の創り手を育む」という内容も明記した。

3 主題解明の方針について

  主題の解明を図るために、研究主題と研究内容(P)、授業研究と研究発表(D)、学
 力調査等(S)のトライアングルの関係を重視し、「個別最適な学び」よ「協働的な
 学び」を生かして研究を推進する。

 (1)小・中・高等学校の指導内容を見通した系統的・発展的な指導

 (2)基礎的・基本的な知識及び技能が確実に身に付く個に応じた指導の充実

 (3)思考力、判断力、表現力等の育成と、学び方が身に付く指導計画や指導方法
   の改善

 (4)評価規準に基づく指導と評価の一体化

 (5)日常の教育実践に生かすことができる研究の継続と累積

4 研究の進め方について

1)学習指導要領の趣旨を踏まえ、「生きる力」を育む教育を推進するための、研
  究組織、研究内容、研究方法の見直しと、より充実した研究の推進

(2)研究の成果と課題に基づいた研究計画の立案と研究の推進

(3)研究の継続を重視した実践的・組織的研究の推進

(4)S-P表等の活用による分析結果を生かした研究の推進

(5)教育DXの推進を意識して、これまでの実践とICTの最適な組合せを実現す
  るための研究の推進

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