1 指導計画の見直し及び指導の推進
(1) 健康診断や健康観察、健康づくりノート、保健室来室状況、保健指導実践等の結果や記録から実態を把握し、健康課題を明確にして、課題の解決につながる生活を継続して実践するための指導を推進する。
(2) 各教科、道徳、特別活動及び総合的な学習の時間との関連を図りながら、学校保健計画に基づき、教職員の共通理解のもと、組織的な健康教育を実践する。
(3) 家庭及び関係機関・地域等との連携を深め、生徒の健康課題の解決への意欲の高まりを的確に捉えて、継続的な指導を進める。
2 指導内容と指導方法の工夫
(1) 生徒が健康課題の解決に向けて継続的に実践するため、指導内容の精選や指導方法の工夫に努める。
・ 生徒の実態や各教科等との関連を考慮し、指導内容を精選する。
・ 多様な学習形態や指導方法を取り入れ、効果的な指導に努める。(グループ学習、体験的な学習、スキル学習、ピアサポート等)
・ 生徒による委員会活動の活性化を図る。
・ 家庭や地域等との連携を深め、学校保健委員会の企画・運営を工夫するなど、組織を生かした活動の充実を図る。
(2) 健康課題に応じた教材や資料を作成・開発し、活用する。
・ 専門家や関係機関等の協力を得て、効果的な指導を推進する。
・ 学習環境を整備したり、科学的な資料や教材を作成・開発したりして、生徒の興味・関心を高め、学習への理解を深めることができるように工夫する。
(3) 養護教諭の専門性や保健室の機能を生かした指導を工夫する。
・ 健康教育のコーディネーターとしての役割を果たし、全教職員や学校三師・専門家等との連携を図りながら、組織的な実践を進める。
・ 心身の健康の悩みや問題を総合的に捉え、学校内の協力体制づくりと家庭・関係機関との連携を図りながら健康相談を行い、個に応じたきめ細かな指導や支援を行う。
・ 養護教諭の専門性を生かした記録や調査結果等を累積し、その活用を工夫する。
3 評価の工夫
(1) ねらいに即して具体的な評価の観点を設定する。特に学級活動等では評価規準を作成し、生徒が取 り組む課題を明確に設定し、ねらいの達成度を把握する。
(2) 健康課題の解決を目指した実践の過程や成果を評価し、指導の改善を行い、継続化を図る。
(3) 生徒の自己評価や相互評価を活用して、一人一人の自己肯定感や実践への意欲を高める。
(4) 機会を捉えて家庭や地域等による評価を積極的に取り入れ、指導計画や指導方法の改善に生かす。